温泉の中でも、ひときわ効能が高いと言われるラドン温泉。ラドンを含む温泉は世界的に数が少なく、そんな貴重な温泉が豊富に湧き、世界屈指のラドン含有量を誇るという鳥取県の三朝温泉へ行ってきました！母のリウマチ療養も兼ねた2泊3日のプチ湯治の旅をラドン温泉の紹介も合わせてレポートします。
ラドン温泉ってどんな温泉？
放射能泉といっても、もちろん被曝するような量は入っていません（笑）温泉に入っているラドンは薬効の効率が高いといわれていて、常温で気体となり入浴中の吸入により、肺を通して体内に取り込まれます。ラドンが体内に入ることによって細胞が刺激されて新陳代謝が上がり、免疫力や自然治癒力がアップするホルミシス効果を発揮し、免疫細胞が活性し健康になるといわれています。
～放射能泉の効能～
気管支炎、肺気腫、皮膚疾患、関節リウマチ、神経痛、肩こり・腰痛、肝臓疾患、高血圧、糖尿病、冷え性、婦人病、疲労回復など
放射能泉は希少な温泉。日本で有名なのは玉川温泉と三朝温泉。秋田県の玉川温泉は、科学的には何も解明されていませんが「末期がんをも治す効果がある」と言われ、全国からたくさんの人が湯治に訪れることで有名です。藁をもすがるという思いなのでしょうが、温泉が身体にいいのは昔から知られていますし、湯治場でリラックスして健康的に過ごすことによる転地効果というのも大きかったりするのかなぁと個人的には思ったりします。
三朝温泉も温泉病院があり、湯治客と見られる方もたくさんいらっしゃいました。三朝温泉の公式サイトによると、三朝温泉地区の癌による死亡率は全国平均の２分の１ということなので、湯治客が集まるのにも納得です。
こちらは台風で被害を受ける前の写真。一時期入れなくなっていましたが、現在は復旧して再開していますね。よかったです。
三朝温泉の泉質は、含放射能ナトリウム・塩化物泉、ラドン含有ラジウム塩化物泉
ラジウムが分解されて生じる弱い放射能線をラドンといい、三朝温泉は高濃度のラドンを含む世界でも珍しい放射能泉なのです。
今回お世話になった旅館は「三朝館」
「三度朝を迎えると元気になる」という名前の由来である三朝温泉。残念ながら、1回足りませんでしたが、2泊3日のプチ湯治をしてきました。今回お世話になったのは、三朝温泉街の入り口に位置する「三朝館」朝食ブッフェの評価が高かったのと温泉が広く沢山のお風呂に入れるということで予約しました。
三朝館の敷地は広く、敷地の真ん中に日本庭園があり、館内のあちこちからお庭を眺めることができます。庭園を眺めながら入るお風呂も格別でした。また、館内にも滝が作られていたりしてとても綺麗な旅館です。そして旅の楽しみ、お食事も大満足でした。それでは、気になる詳細をレポートしていきましょう！
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三朝温泉街の入り口に位置していて、少し歩けば温泉街の中心に辿り着きます。
三朝館の目の前には三徳川が流れていて、ウォーキングがてら川沿いを散策するのもおすすめです。
ロビーは大きな窓から鮮やかな緑あふれる日本庭園が。到着や出発時にはお庭を眺めながらゆったり過ごしました。
スタンダードのお部屋ですが広さは十分。窓からは庭園などを眺めることができ広縁にはマッサージチェアもありました。
部屋には浴衣やアメニティ、タオル類の他に足袋の用意されていました。お風呂は古い印象ですが、温泉があるので一度も使用しませんでした。
館内は和モダンアートで溢れていて、館内散策をするのも楽しかったです。
夕食後の時間帯は、ここでたこ焼きなどの軽食が販売されていました。また、お風呂上りには冷たい黒豆茶が用意されていて、至れり尽くせりです。
湯上り処の近く、扉を出たところに飲泉があります。日本庭園を眺めながら温泉水をいただけるので、滞在中のお気に入りの場所でした。
ラドン温泉の飲泉は、消化に良いということで、朝夕の食後に毎回飲んでいました！そのせいか、毎回沢山食べていたにもかかわらず、胃もたれせずに最終日まで元気に過ごすことができました
三朝館のお食事
さて、次は気になる三朝館のお食事編です。１泊目は鳥取和牛とろたますき焼き＆山陰獲れサザエ、のどぐろ。山陰鳥取の恵み満喫プラン、２泊目は美味少量会席。鳥取和牛・のどぐろ・あわび・イセエビ☆美味しい品々を少しづつプランにしました。朝食は２日ともバイキング形式ですが、ライブキッチンあり、品数・味も申し分なく、山陰の美食を満喫できました。それでは、実際に食べたものをご紹介していきます！
＜1泊目夕食＞
前菜はひとつひとつ丁寧に作らていてどれも美味しい。ほおづきの中には、やまもものワイン煮が入っていました。とろたまは、「とろろ」と「卵」が合わさったヘルシーなお料理でした。大きな一枚肉をさっとタレにくぐらせて食べるとかなりあっさりしたお味になります。お肉感を味わうなら、卵だけの方が良かったかなー。
お刺身が新鮮で甘みがあって美味しい～。のどぐろも脂がのっていてペロッと食べちゃいました。ご飯は鯛めしと白飯と選べたのですが、迷わず鯛めしを選択。優しいお味でした。
＜２泊目夕食＞
２泊目のお刺身は、アワビや中トロなど量は少ないけど豪華！アワビの肝は初めてお刺身で食べたけど、全く生臭くなく食べれてびっくり。鳥取和牛の陶板焼きはお肉がとろけるよう。すき焼きよりもこちらの方が好みでした。カニは時期的に冷凍にもかかわらず、さすが山陰、身がしっかりしていて美味しかったです。
鍋物は伊勢海老とアワビの豪華バージョン。うまみがたっぷり出ていて最後のお汁まで完食でした。牛タンシチューは、これは是非食べてもらいたい１品。深みのある味で白ご飯と一緒に食べると絶品でした。２泊目も鯛めしか白飯か選べたのですが、タンシチューがあったので白飯にして正解でした。
＜朝ごはん＞
朝食は２日ともバイキング形式でした。品数が沢山あったのとどれも美味しかったので、全く飽きることはなかったです。
牛乳にジュース、グリーンスムージー、サラダなど。ブッフェコーナーは広々として取りやすいです。
ライブキッチンでは、だし巻き卵や干物、さつま揚げなどが次々と焼きあがっています。シュウマイも蒸かされていました。すき焼き煮や八宝菜などの鍋物料理も。
細かく砕いた板わかめをまぶしたオニギリ。板わかめが美味しくて、お土産に買って帰りました。お味噌汁の具は大きなしじみ。手作り豆腐に、ご飯のお供の明太子や佃煮・漬物・梅干し、するめ麹漬け、ひじき、きんぴら等。他にもスクランブルエッグや、ソーセージ、マカロニグラタンやペンネ、ポタージュなど洋食料理もありました。
朝からガッツリいただきます。ハタハタの干物が美味しくって何度もお代わりしてしまいました。卵は温泉卵。茶そばに入れて贅沢に。自己流にアレンジできるのもバイキング形式の魅力ですよね。
温泉街散策＆ラドン温浴を体験
三朝温泉の温泉街にあるラドン温浴施設「すーはー温泉」に行ってきました。その名の通り、吸って吐いてを繰り返し、ラドンを肺に取り込むことで健康増進をはかる施設です。
ラドン温浴を体験した「すーはー温泉」その近くには薬師の湯という公共の足湯と飲泉がありました。
ラドンは重い気体なので、地下室などに溜まりやすい性質があるそう。温浴体験をするなら最下層のお部屋がおすすめです。
三朝温泉ならではの、三朝温泉病院で行われている鉱泥湿布も体験したかったのですが、残念ながら現在はコロナの影響で受けることはできませんでした（再開時期は未定）
鉱泥湿布というのは、粘着質の泥に三朝温泉水を混ぜて80度に温めたものを布に包み、患部に当てる治療法です。温熱効果により血流が増加し、腰痛・五十肩・股関節痛・膝関節痛・関節リウマチなど疼痛疾患に効果があるそう。
ラドン温浴の後は温泉街を散策。三朝温泉の温泉街はこじんまりとしていて、あっという間に回ることができます。ヨーグルトアイスクリームのお店や、ユニークなお土産屋さんなど、ぶらぶらと歩いて散策するのにもってこい。河原の公衆浴場も覗いてみました。
湯あがりヨーグルト専門店「三朝ヨーグルト」濃厚なチーズケーキのようなソフトクリームやヨーグルトバターサンドクッキーが楽しめます。店内のカフェは雲のモチーフの照明で白と青で統一されていてとってもおしゃれ。
とっても個性的な理髪店。ワンコインでエステ⁉色々と気になるお店でした（笑）
飲泉水を使用した発芽玄米の甘酒。美肌・美髪、便秘解消、疲労回復などなどの効能があるそうで、とっても体に良さそうな味でした。
ラドン温浴は自然治癒力UPに効果的なので、定期的に通って健康維持したいですね。
日本でラドン温泉というと、玉川温泉、三朝温泉が有名ですが、実は三重県の湯の山温泉にもラドン温浴施設があるんです。エレベーターで地下に降りて体験するラドン温浴施設は、世界一のラドン治療施設として名高いオーストリアのガスタイナーハイルシュトレンの地下坑道にある施設に近い環境を再現しているそうです。
三重県のラドン温浴施設「希望荘」
三朝館へのアクセス
三朝館へはJR倉吉駅から宿の送迎バスが出ていますので、事前に予約しておくと安心です。
筆者は、名古屋駅から出発したのですが、倉吉駅まで約3時間半ほどかかりました。
名古屋から三朝温泉への道程
名古屋→岡山駅 新幹線
岡山駅→倉吉駅 スーパーはくと
倉吉駅から送迎バスで宿に到着
時間はかかりますが、電車を乗り換え、お弁当を食べつつ景色を楽しんでいたらあっという間でした。
スーパーはくとは、レトロな懐かしさを感じさせるレトロな車内でノスタルジックな気分になることができ、これはこれで趣があって良いですね。
＜三朝館へのアクセスを地図で確認＞
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いかがでしたか？旅は日常から離れることで、気分をリフレッシュさせてくれ心や脳にも良い効果があると聞きかじったことがあります。今回は、三朝温泉を中心にラドン温泉の魅力に触れてみましたが、180度違う都会的な旅も魅力的ですよね。下記の記事では、東京・横浜をおトクに便利に旅する方法をご紹介していますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。